飲食店での看板の効果を探る。東京、ビジネス激戦地で学ぶ 看板のあり方、作り方、考え方。

東京に来ると見るもの全てが刺激的です。

中でも飲食店の看板はオーナーの考え方がそのまま現れてまいります。

東京という強豪がたくさんひしめく中、道路幅が狭い、立地が悪い、などなどの観点で自店をいかに目立たせるか?
これによって売上が大きく変わるかと思うと、いかに足を止めていただくような仕掛けが必要になってくるわけで、皆さん思い思いの工夫をされています。

ところがこの看板。何年も商いをしているとついついなおざりになりがちで、色があせてきたり壊れてたりしてても、ついついそのまま使ってしまっていることが多いようです。

私もしかり。こうして外に出ていると気がつくことが多いのですが自社にこもりっきりになると目の前の仕事に精一杯で店の外観にはなかなか気がつくことが遅れてしまいがちです。

今日は自分の店はさておき(笑)勉強になった点を記述したいと思います。

これは都内の路地を歩いているとどこにでもある「A型看板」と言われるものです。
A型看板

看板の真横から見ると「A」の文字に似ていることから名前をつけられたようなんですが、このA型看板。ちょっとした工夫を凝らすだけでインパクトが違います。

左の看板を御覧ください。「本日最終日」と看板から飛び出すように演出させてます。

人間は不規則なものに違和感を覚えます。

よって、自ずとこの看板が目に入るわけです。
創業祭看板

こちらは「ビリケンさん」を使った看板。これを見ただけで「大阪の料理を出すんだな」と連想いたしますよね。
ビリケンさん

これなんかはインパクトありました。
日本一美味しいミートソース

日本一か2番か、検証してみたいという衝動に駆られます。(笑)
ミートソース看板

残念だと感じたのはこちらのお寿司屋さん。
すしのれん

ただでさえ古くからのお寿司屋さんは敷居が高く感じてしまうもの。

高級路線で行くのであればそれはそれでいいと思うのですが、のれんの横にホワイトボード書いたものを窓のサッシにペタッと貼ってあると、良い食材を使っていてもチープな感じがしてしまいそうでもったいないですね。
窓に貼ったホワイトボード

これまた、別の料理店さんですが、ここまでくるともはや出さないほうがいいかも(笑)と思ってしまいます。
看板

こちらの料理屋さんの店頭にはには金魚がカメの中を泳いでいました。思わず立ち止まって見ておりましたが、生き物をこういう環境で育てるくらいの配慮をお店の中でもされてるんだろうな、という印象を持ちます。
金魚

こちらのお店はまさに「ガブリ」とかじりたくなるくらい、食べてるところを連想いたします。「がブリチキン」の「が」のみが平仮名になっており、「なんでだろう?」ということが脳裏に残っており印象的でした。
がブリチキン

歩いているとこんな看板が。。。。(本題からそれてしまいましたが…)
宝くじ

これこそ、感情に訴えてます。(笑)
当たりの名所????」
あたりの名所

宝くじをほとんど買ったことがない私でも、思わず買ってしまいました(笑)

買うと宝くじの入った袋をご利益があるであろう「鈴」でなでてくれます。
すず

このおじいちゃんに会えただけでなんだかありがた〜い気分になってまいりました(笑)
宝くじ

これだけ、惹きつけるだけのパワーを持った「宝くじ売り場」。私達飲食店も非常に勉強になるところが満載ですね。

こんな言葉があります。「出会いの印象は5秒で決まる!」

お店の顔である入り口もこんな風にお客様に選択させられてるかと思うと身が引き締まる思いです。

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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