タイ・バンコク【モーモーパラダイス】視察(日本食料理人の海外展開事業編)

連日お腹が張り裂けそうにあるくらい、食べに食べまくっているこの「日本食料理人の海外展開事業」

今日はタイで展開している日本の大手外食チェーンを視察です。

誤解しないでください。勉強のための食べ歩きですから。(笑)

さて、今日の夕食は視察に行ったショッピングモール、ターミナル21の中に入ってますレストラン、モーモーパラダイスさんにお邪魔しました。

日本を始め、世界9カ国で展開しているこの飲食店。
私達参加者に取りまして、どのような形で現地スタッフが運営をしているのか興味津々です。

また、しゃぶしゃぶという業態をどのように現地の方が受け入れているのかを勉強にまいりました。

テーブルに案内されると人数分の器がすでに用意されてあります。

片言の日本語と英語で対人スタッフが説明をしてくれます。

これって、スルーしてしまいがちですがかなりハードルが高い事。
うちの店で外国人の方が来たからってここまで英語で話せるスタッフは恥ずかしながら誰ひとり居ないわけですから(笑)

で、しゃぶしゃぶ出しは数種ある中から2つを選択できます。

お肉以外の野菜やソフトドリンクは全てフリー。

テーブルに料理が並ぶとこんな感じ。

お肉は豚肉、牛肉お好きな部位をお好きなだけ食すことができます。

ご丁寧に食べ方の説明文もございます。

「しゃぶしゃぶ」という料理を啓蒙しているわけですが、こういうことって、ついついなおざりにしてしまいがちです。我々料理人は「お客様はわかるだろう…」と勝手に思っていることが多く、反省しきりです。

そこで、いざ料理を始めようと「カンパ〜イ!」と行きたいところなんですが、肝心の飲み物がなかなか来ない(笑)

タイに来てからうすうす感じてたのですがどこの飲食店も飲み物が揃うのが遅い気が。

で、来たかと思えば頼んだものと違っていたり、ホールスタッフを呼べば「私はあなたのテーブル担当じゃないわよ!」的な顔をされ、たらい回しにされたり…。

ま、ここは日本じゃないのでイチイチ苦情は言いませんが、お国柄なんだな〜なんて思うわけで、日本の外食チェーンと言えどもここまで教育されていないのが伺えました。

でも、逆に我々日本人の客が日本人が飲食店に対する「常」(つね)として、「飲み物はすぐに持ってくるべきだ!」と望んでるだけで、現地の人々はあまり気にしていないようなのです。

特に今回の参加者は全員が飲食店の社長や幹部。そう思うのは仕方がありませんよね。(笑)
だって、現場で「まず、ドリンク!」ということで、ファーストドリンクをいかに早く出すか指導している立場ですから。

他のテーブルを見ても我々同様、飲み物が食事メニューのあとに来ているところもあるようです。

ようやく揃って、「乾杯」ができました。

しかしながら、外気温この日も30度超え。
すぐさま皆さんのビールが空になります。

追加のビールを頼んでも、同様に来ない。(笑)

おまけにスタッフの数が不足しているどころかボーッと立ってるスタッフも居る。
(アジアでは完全分業制で自分の担当および自分に割り当てられた仕事以外はしないそうです。)

しびれを切らした一人がホール担当を呼び「さっき頼んだビールまだ?」と、確認するも笑って返すだけ。

しょうがないですよ。だって、ここは「タイ=微笑みの国」なので。(笑)

「郷に入れば郷に従え」って、事なんでしょうね。

でも、今日ここで目の当たりにした接客対応って、神様が私に見せてくれたと思うと考えものです。
うちのスタッフの方がひどいかな、なんて思うわけで。

例えば外国人のお客様に何かを問われたら、笑って後退りしてきますから(汗)
挙句の果てに、英語がしゃべれないのでたらい回しにしてしまう。

「ほほえみ」を別な意味で上手に使って逃げてるだけですものね。

そう考えると、自社の課題が山積です。
(あ〜、帰るのやだな〜。)
なんて考えながら、南国でしゃぶしゃぶする私でした。

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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