スチコン、ブラストチラー、その機能って本当にいるんですか??

厨房の三種の神器と言われている「スチームコンベクションオーブン」「ブラストチラー」「真空包装機」ですが、

厨房メーカーの営業マンや雑誌広告に踊らされていませんか?

これらの機器は自動車がらくらく買えるほどの高額商品。

確かに導入することで業務が大幅に軽減されることは間違いありません。

しかしながら「あれもできる」「こんな事もできる」なんて、営業マンは言い、カタログは謳いますが。

実際その機能使う???

なんてことも結構あるんです。

要は自社にとってスペックか適正か否かということなんです。

考えてみてください。
お店と仕入先の往復を行うのにレクサスの最上級がいるかってことなんです。
魚のニオイがついたり、土の付いた野菜を箱ごと載せたりするには軽トラックや軽ワゴンが最適なように、実際に買う機器がオーバースペックなことが多いんです。

つまり、モデルも松竹梅とランクがあるのであれば案外一番安い「梅」クラスのもので十分使えたりしちやうもんなんです。

私はどんなスペックのマシンでもその機械を入れることで業務が大きく貢献してくれるのであれば良いのですが

入れることで仕事が大きく変わり、結果以前より時間がかかったりというのであれば本末転倒。

加えて価格だって機能が上位に上がるほど上昇いたします。

もう一つは社長は気に入って厨房のために……と、思って新たなスチコンを購入したものの
実際使う厨房スタッフは今まで慣れてしまっているガスコンロや蒸し器で調理したほうがいい。
なんて話をよく聞くわけです。

特に古い職人さんほどその傾向があり、俗に言われる「宝の持ち腐れ」となってしまうわけ。

そうならないためにも社長や店長の固い決意が必要なわけで、極端に言うと鍋釜をすべて撤去し、スチコンしか使えない状況下に環境を整えるとかしかありません。

そうなると渋々ではありますが料理人さんたちも試行錯誤しながら前へ進むわけであります。

また、購入時の営業マンの人柄に騙されてはいけませんよ。(笑)

どんな人、どんな営業マンでも仏頂面で販売する人はいません。

大抵の場合、調子の良いことをいいながら、ニコニコとセールスしながら迫り寄ってくるわけです。

今日はなんだか厨房メーカーを敵に回すような話しになってしまいました。(笑)

いやいや、飲食店経営者にとっては辛いご時世です。
後々修理代がかさんで高い買い物にならないように。

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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