先日、弊社の経営計画発表会が行われました。
おかげさまで「個人経営」から「会社」になって第39期を迎えることとなりました。
昭和45年に創業ですので、個人事業の時から数えますとのべ48年になります。
あと2年で半世紀。感慨深いですね。
そこで、社員さんも増えたこともあり、5年前から本格的に会場をお借りし、「経営計画発表会」なるものを行っております。
まずは「開会宣言」から始まります。
具体的にどんなことをやるのかと言いますと、まずは一年間社内で頑張ってくれた社員さんを表彰致します。
その中のひとつをご紹介致しますと………。
弊社では「ありがとうカード」というものを書いております。
これは「ありがとう」を形に変えたもので、紙に「○○さん○○をしてくれてありがとう!」と書き、相手に渡すというものです。
もらった方は言葉で終わる「ありがとう」より数倍嬉しいですよね。
それを「たくさん書いた方」と「たくさんもらった方」をそれぞれを表彰致します。
そのほか、社長賞、優秀社員賞、電話応対品質賞………など盛りだくさん。
頑張ってくれた社員さんを大いに労い表彰致します。
弊社社員さんもご多分に漏れず、「花よりだんご」。賞は「盾」と副賞として「金一封」をプレゼントされますが、もっぱら副賞の中身に関心があるようです。
そしてここからがメインイベント。
向こう一年間の方針を私が発表する場です。
お客様に対して、どんなおもてなしをさせて頂くか?
誰に、どんな風にお料理を提案させて頂くか?
人口が減っていく中、次の一手をどう打つか………。などなど。
弊社社員さんは元より、金融機関のお客様、お取引先様、全国から駆けつけて頂いた会社関係の皆々様に対して、思いの丈を1時間弱お伝えさせて頂きました。
最後は社員さんの「決意表明」を頂き、幕を閉じるわけです。
で、今年は大成功のうちに終わることが出来ました!!
良かった!良かった!!
エッ、何が良かったって?
実は。。。。
いつもなら、私の発表中寝ている社員が2〜3人。(笑)
去年なんか、私が発表しているひな壇の真ん前で寝てるヤツがいたっけ。(泣)
でも今年は全員起床!!
それだけでありがたい発表会でした。
発表会の【第2部】は場所を変えて懇親会。
優秀社員はこんな洗礼を受けます。
5年目の発表会が滞りなく、終了したわけですがこの発表会、やるのとやらないのでは大違いなんです。
たとえば富士山を思い描いて下さい。4合目まで車で行って登るのか?それとも1合目から登るのか?夏に登るの?それとも真冬に?1人で登る?それとも10人で?
装備品も食料もそれぞれ違う。
という風に同じ富士山でも様々な登り方があるように、弊社の方向性もきちんと差し示してあげるのと、そうではないのとでは社員さんが戸惑ってしまうのです。
たとえば…………。
社員さん「今、何合目あたりですか?」
私「わからんな。。。。」
と言うのと。
社員さん「今、何合目あたりですか?」
私「ようやく9合目まで来たぞ!もう一息だ!!」と言うのでは力の配分も変わって参りますよね。
会社の経営もある意味一緒なのかもしれません。
なので発表会を行って、向こう一年間頑張るにあたり、「経営計画発表」というお大きなかけ声を掛け、「経営計画手帳」という地図を渡し、終了となります。
さて、話は変わりますが。
私の大好きな言葉に徳川家の剣の指南役であります。「柳生家」の「家訓」があります。
【柳生家家訓】
小才(しょうさい)は、縁に会って縁に気づかず。
中才(ちゅうさい)は、縁に気づいて縁を生かさず。
大才(たいさい)は、袖振り合う縁をも生かす。
ご縁というのは、不思議です。
一期一会という言葉がありますが、まさにそれに値する言葉と私はいつも思ってます。
柳生家家訓には、知らず知らず縁を粗末にしていないでしょうか?袖すり会った程度の縁を活かすことが、大事だと、現代のわれわれに教えてくれています。
私は大才だとは思っておりませんが、「縁」を通じ様々な方に助けて頂きました。
今回こうして集まって頂いたのもなにかの「ご縁」。
このご縁を大切にしないと罰が当たりますね。