フランスからの思いがけないクリスマスプレゼント。

本日、フランスの友人からクリスマスプレゼントを頂きました。

パリもコロナで大変なのに….。

こういったプレゼントは開けるのが楽しみです。
ましてや航空便となると。

ナイフで開けるとクリスマスプレゼントがぎっしり、フランス製のチョコやら無農薬の紅茶やら…..。(私がコーヒー飲めないのを知ってて、気を使ってくれます。)

その中でもひときわ目を引くのが刺繍細工。

手紙を見てびっくり!すべて友人のおばあさんのお手製なんだとか。

お手製どころか工業製品。その完成度の高さと思いがけないプレゼントに、私以上に嫁が大喜び。

女子ですね〜(笑)

彼女との出会いは今を遡ること35年前。

当時私が札幌のホテルに修行一年目として料理人をスタートした時のことでした。

勤務について一日目、びっくりしたのがフランス語のオンパレード。

料理長が書くメニューもフランス語。

料理用語もフランス語。

高校時代、満足な英語も話せないのにいきなりフランス語の毎日。

千切りは「ジュリエンヌ」みじん切りは「アッシェ」なんてことから覚え、仕事が終わってからはコックリコックリと「NHKフランス語講座」を眠い目をこすりながらフランス語を勉強したものでした。

▼当時のノート

しかし、フランス語はマイナーなだけに放送時間が深夜。

仕事の疲れもあってコックリコックリの状態。頭になんか入ってなかったですね(笑)

それじゃいかんということで、札幌市内にある北海道大学の留学生会館の門を叩いたわけです。

そこで出会ったのが今回プレゼントを送ってくれた彼女。

名前はクレール。

とても可愛く、まさしくマドモアゼルって感じでした。

なんでもフランス新聞社(ル・モンド?フィガロ?)のどっちだったけ….の編集長のお嬢さん。
品格も流石です。

そこで直談判。なんと1時間500円で個人レッスンをお願いすることとなりました。

彼女も日本語の勉強になるから…というのが破格の理由。

そんなことで1年位のレッスンが続いたでしょうか。

彼女は留学を終え、帰ることに。

その後も手紙のやり取りをさせて頂き交流を続けていた関係もあり、私が21歳の時にフランスへ渡った次第でした。
当時、電子メールも携帯もありませんでしたからね(笑)

丁度、札幌のホテルを退職し、東京の個人経営のレストランへ移るまでの期間が半年ほどあったため、失業保険を使って「本場のフレンチが食べたい」との思いで海を渡ったのです。

当時は南回り航路というのがあって、格安航空券の大韓航空に搭乗したのは良いけれど、行けども行けども外は真っ暗。バーレーン経由で飛行時間なんと28時間かけてフランスまで行ったものでした。

そこでまた彼女と再会をし、パリではセーヌ川観光やエッフェル塔に登り、今となっては良い思い出となっておりました。

それ以降、特段連絡を取り合うこともなく月日が流れ30年。そして、ほんの4、5年前のこと。
Facebookを何気なく検索していると彼女からメッセージが。

ビックリでしたね〜〜。

それから頻繁にやり取りをさせて頂き、彼女が東京に来た時にお会いしたり、妻とともに2度ほどパリの彼女の自宅にお邪魔したりするようになりました。

フランスも日本同様、このコロナで大変な思いをされているでしょう。

そんな彼女からのプレゼント。

コロナで先方も大変な時に相手を思いやり、私なんぞにプレゼントまで送ってくださったことに感謝です。

コロナに負けず年末商戦頑張らなきゃ!ですね。

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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