海外出店に見る飲食店の勝算。小さな飲食店にとってはまさに好機!?やる気と根性で世界に通用するか?その1

6月の某日。一通のFAXが弊社に届きました。

全てはそこから始まりました………。

FAXの文面を見ると、「日本食の海外展開セミナー」とある。

日本食セミナー

中をよくよく読んでみると「農林水産省補助事業」という文字が。

おまけに「渡航費、海外視察費【無料】」とあるではないか!

農水省が私のためにこんな案内まで送ってくれるのならば断る理由がありません!(笑)

お上の達しならば!。。。ということで、早速飛行機に乗って行って参りました。

どこへ?

はい。

東京まで(笑)

とかち帯広空港から飛行機に乗って行き…….

会場であります「日本橋」に向かったのでした。(早ッ!)

とかち帯広空港

JAL飛行機

 

今のご時世、無料のものほど「怪しい…………」となるわけですが、入り口の看板にもしっかり「農林水産省」の文字が。日本食の海外展開セミナー

どうやら今のところ、騙されてはいないようです。

入り口に入ると資料の配付を受けます。

中を見ると海外出店に関する沢山の資料が。

中国、韓国、タイなどのアジアはもちろん、ロシアのガイドブックまで入ってます。
ロシア海外出店テキスト

結構グローバルなセミナーのようです。150人くらい入りそうな会場は始まる前で100人以上の席は埋まっていたようです。

いよいよ主催者側からの概要説明が始まりました。海外セミナー

ところで、海外の和食店の数ってご存じですか?
今や何と2017年現在で「11.8万店」あるそうなんです。
それがこの図。われらが日本食、検討してますね!
日本食レストランの数

ところが残念なことに、本来の「日本食」を出している店はその1/10に満たないそうなのです。

その多くは中国人や韓国人、または現地の方々がやっている「なんちゃって、和食店」が大多数なんだとか。

そういえば、海外に行き、日本語の看板で「和食」と書いてあるので安心してお店に入ったところ、韓国料理や、中国料理を食べさせられた………なんて話を良く聞いたりします。

今回はそういったことで「日本食」を海外に広めていく上での啓蒙活動に結び繋げたいとうことで、海外出店に意欲のある料理人、オーナーさん達の後押しをしよう!というのがこのセミナーの目的なんだそうです。
(素晴らしい!!)

また、日本の国内外食事情は年々厳しくなる一方。
何せ、少子高齢化ということで「食べ盛り」がどんどん少なくなり売上も下落傾向ですもんね。
それに対して、海外に目をやると「まだまだ行ける!」というお国がいくつもあるようです。
海外出店グラフ

そして、海外進出の可能性について、国の施策(JETRO)についてのお話しがありました。
JETRO

「グローバル化」という言葉が地方の飲食店を営む我々にとってご縁の無い遠いお話しのように思っておりました。なにか、IT業界や証券会社、物流事業に関しての話のようでしたが、知らないうちに我々の取り巻く飲食店事情は刻々と変化しているんですね。

現に弊社に観光バスで来られる団体様の1/5は外国人になってました。

まさに飲食店もグローバル化の波に吞まれかかっているんです。
(気がつけば………。我が街の商店街もシャッター通り、歯抜け通りになっちゃったもんな。)

で、大げさかもしれませんが日本食は世界の民に人気のある料理で、日本に来る目的の第1位が「日本食を食べること」と挙げられるくらい、日本食は賞賛されてるわけであります。日本食の現状

3時間弱のセミナーでしたがボリューム満点。

市場分析の仕方、資料の作り方など非常に勉強になりました。

私の復習も含めて、今後まとめていきたいと思います。

続編もよろしくお願いしますね。

 

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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