料理店が客観的に他店の料理を食べる。今日は貴重なベンチマーキング。

最近は結婚式に行くより、法要に行くことが多くなってきました。

やはりそういう年齢になったということにんでしょうか?

今日は叔父の49日法要。

まだ60代という若さで先々月、他界いたしました。

真言宗の住職よりお経のあと、ありがたいお話。

「日々生きてる中で、辛いこと、大変なことがあった際には心の中で«南無大師遍照金剛»(なむだいしへんじょうこんごう)と唱えることで心が安定し、物事が平安に進みますよ。」とお説教いただきました。

その後会食。

今日は帯広市内の某仕出し店のお料理です。

叔母が気を使い、私の店から料理を注文すると私が出席できなくなるということで、気を使って他店から料理を取ったのでしょう。

そのお気遣いに感謝し、私は料理を早速ベンチマーク(笑)

通常の飲食店でしたら暖簾をくぐって、メニューを指差し「これください!」って言えますが、ご法要膳となるとそうは参りません。

ある程度の数をまとめて注文しなくてはならず、なかなか他店を視察とは行かないもの。

そんなんで、なかなか今日は勉強になります。

ベンチマークといっても大げさかもしれませんが、「アラ探し」は致しません。
弊社より素晴らしい点ばかりをピックアップします。

アラ探ししたところで、「これはウチのほうが凄い!」「弊社の料理のほうが美味しい!」と自己満足になるだけで何も勉強にはならないからです。

今日は60過ぎくらいの男性社員さんがお一人で一生懸命接客されてましたので配膳の仕方、応対、挨拶などつぶさに観察。

私がメモを取り、画像までいろいろ取ってたものですから先方も多分、「同業者かな?」なんて思ってらっしゃるかもしれません(笑)

もともと、仕出し料理とは仕出し店の厨房で作ったものをお寺や斎場、もしくはご自宅で召し上がっていただくため、
「時間が経っても、冷めても、美味しい料理」を心がけなければならないと思ってます。

当然、時間を隔てて喫食頂くお料理ですので衛生管理にも十分配慮が必要になってくるわけです。

そんな観点で私もお客様目線でたくさんの勉強をさせて頂きました。
普段キッチンで食材と格闘しているときとは違う目線でお客様側について法要膳を会食できたこと。
こんなチャンスって、なかなかないもんですから(笑)

同席してます親戚からは、私を小さな頃から知ってる関係で「ケンちゃん、熱心ね〜。」なんて冷やかしておられましたが、私にとってはこの上ない勉強デー。
本日はとてもラッキーでした。

そんなことで、また明日から、お客様に喜んでいただける料理を工夫してまいります。
弊社にご注文いただいたお客様。楽しみにしていてくださいね。

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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