社内を活性化させる魔法の1枚「サンクスカード」。言葉と共に文字を添えて。

サンクスカードってご存知でしょうか?

弊社では「ありがとうカード」と呼んでおり、事あるごとに「ありがとう」という言葉だけではなく、文字にしたためて相手に渡すようにしています。

このカードをもらった方はただ単に「ありがとう」だけではなく形として残るので嬉しさも倍増します。

つまり、「ありがとう」の見える化です。

このサンクスカード。

複写式のカードになっていて、一枚目の直筆面は相手に渡し。

複写式の黄色い方は自分が書いた記録として残しておきます。

もらったカード、相手に渡した複写式の黄色いカードをポケットに入れておきます。

これを毎月、月末にカウントし「もらった枚数」「書いた枚数」の合計をカウントいたします。

外国人の社員さんはオリジナルのかわいいカードで渡される場合もあります。

実は書く枚数はノルマ化しています(笑)

いわば、ありがとうの強制です。

会社の営業には一切ノルマは化していませんが、このありがとうカードだけは書く枚数をノルマ化しているのです。
一般社員さんは最低10枚/毎月、部門リーダーは30枚/毎月となっています。

以前社員さんからこんな質問を受けたことがあります。

「社長!ありがとうを紙に書いて強制するのはおかしいと思います。ありがとうは各個人個人が都度言葉に出して言えば済むことで、紙に書いたからといってそれが嬉しさ倍増につながるとは必ずしも言い切れないと思います。ましてや枚数をノルマ化するなんて。。。。」

私は伝えました。「あなたの考え方も一理あるかもしれない。私がノルマ化するのは次の理由があります。人は忙しくなったり、殺伐としてくると相手のマイナスの部分に目が行きがちです。あいつがああだったら…。あの人がいけない…。もっとこうしてくれればいいのに…。おかげさまで弊社は忙しい職場です。だからこそ、ノルマ化することで相手の長所を必然的に見ようとする。ノルマ化することで今まで見過ごしてきた小さなことでも感謝しようとする。ノルマ化することでプラスの部分を探すようになる。私はそんな会社にしたいんです。」と。

理解してくれたかどうかはわかりませんが、その社員さん。その後は枚数は少ないもののカードを書いてくれるようにはなりました。(笑)

もちろん私も最低40~50枚/毎月は書くようにしています。
(本当はもっと書かなくてはいけないんですが。。。。。)

時には苦楽を共にしてくれるパート社員さんのご主人に書くこともあります。
繁忙期など、忙しさのあまり帰宅時間が遅れることで、一家の晩御飯の作り手が帰るまでじっと待ってくれることもありますので。

またある時は社員さんの親御さんに向けて、仕事を頑張ってくれたことで会社が助かったことを書くこともあります。御本人より親御さんが何より喜んでくださいます。

そんなことで、思い立ったときにはすぐに書けるよう、常にありがとうカードとスティックのり、ハガキ、ペンはカバンの中に携行しているんですよ。

ありがとうカードが貼られたハガキを受け取られると、皆一様に喜んでくださいます。

 

そこで年に一度、経営計画発表会の場にて来賓、お客様の前で「たくさんもらったで賞」「たくさん書いたで賞」を表彰しております。

この賞を目当てに毎月70毎以上書くツワモノもおります。

皆、「花より団子」で表彰の楯よりも金一封のほうに俄然興味があるようですが。(笑)

いいんです。動機はどうであれ金一封のために書き、カードが沢山行き交うようになればそれはそれで結構!

カードを初めて6年目を迎えますがおかげさまでこの文化も定着してきました。
朝出勤するなり、「社長!昨日は〇〇でありがとうございました。」なんて言われながらカードを両手で渡されると、一日の始まりがとても楽しくなってきます。

小さな小さな会社ですが「ありがとう」があふれるくらいの会社にしていきたいですね。

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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