第7回富士山マラソン。晴天の中いよいよスタート。あの瀬古さんも応援に来てます!

何もかも投げ出して逃げたくなる。

こんな心境になった貴兄ならご理解いただけると…(笑)

一昨日の富士山マラソン。まさにそんな心境でした。

大会前日、日本全国の経営塾塾生、つまり日本全国、多種多業種の社長たちが一同に会して、ここ富士山マラソンのスタート地点である河口湖に集結しました。
経営塾の一つのイベントのため、この富士山マラソンに半ば強制(?)に参加するわけですが、久しぶりに合う面々も居り、大いに盛り上がりました。
前泊の宿も皆同じ部屋なので、なんとなく学生時代の合宿を思い出します。
しかし、翌日に大会を控えているので早めに就寝。

………さて、一夜明けての河口湖。

一昨年参加した時は前日雪が降ったため、道路脇は真っ白で、今日の大会どうなるの?なんて思ったほどでしたがこの日はこの上ない晴天。
マラソン日和とはこういう日のことを言うんでしょうね。

しかし、寒い。
北海道から来た私でもそう思うのですから、本州各方面から参加された方は尚更そう思うでしょう。
この日の朝の気温3度。

買い忘れた万が一のための消炎剤「サロメチールスプレー」を大会会場のショップで購入し8:40にスタートラインに立ちます。

両脚を寒さでガクガクさせ、かじかんだ手はポケットに。

日本陸連の瀬古さんから激励のスピーチのあと9:00にピストルが鳴り、いよいよスタート。
大会参加者約10,000名が一斉に走り出します。

イメージがつかない方もいらっしゃると思うので参考までに動画をアップします。

コースはこんな感じ。
河口湖畔から住宅街を抜け西湖を周回してまた戻ってくる感じ。

全てフラットならいいんですが「富士山マラソン」という名前がつくだけあり途中で長〜い上り坂が20kmを過ぎたあたりにあるのです。
距離にして1km弱。これが結構応えます。

また、「関門」と呼ばれるものが6箇所ほどあり、規定時間内にここを通過しないと失格となってしまうんです。

さて、スタートしたのはいいんですが、直前にホテルで用を足したのでしたが、あまりの寒さにまた用を足したくなりました。

ただ、参加者皆さんの生理現象も同様のようで、どこの大会公設トイレは長蛇の列。
途中で立ちションなんてしようものなら、大会審判より即刻退場を告げられます。

そんなことで目に入ったのがお馴染みローソンの看板。
すぐさま直行で駆け込んだ私。
外からは拝察できなかったのですが、店内はトイレ待ちの長蛇の列でした(笑)

ここで約10分のロス。

スッキリし、気を取り直して走り出すと、あまりの寒さのため筋肉が硬直しケイレンをしだしました。

(ヤベ〜)と内心思いながら、だましだまし走り続け30分もするとまた尿意が(笑)
(年齢のせいか最近極端に近くなったような。。。それとも寒さのせいなのか。。。)

今度は大会の公設トイレに並ぶこと約10分。なんとか滑り込みセーフで間に合いました。(笑)
これで合計約20分のロスです。

用を足しているうちにケイレンも収まりランニング再開。
あまり調子に乗ってタイムを上げると春の千歳マラソンの二の舞となってしまいますので慎重に慎重にランニングを続けます。
タイムは7km/分前後をキープ。

それにしてもいつものことながら思うのは富士山を見ながら走るのはなんとも心地良い。
本当に贅沢なマラソンコースだといつも思うわけです。

さて、20kmを過ぎ眼の前には長い上り坂道が待ち構えています。
毎度のことながらここは「走る」のではなく「歩く」と決め、足に負担を少しでも掛けないよう心がけ登って行きます。
ところが、登りきって「あ〜、やれやれ…」と思うも間もなく、先程ケイレンした脚が悲鳴を上げだしました。
足がつってしまい、まるっきり歩けないのです。

こうまでなると、もう気分はすっかりブルー。
どのタイミングで救護のバスに乗ってスタート地点に戻ってドロップ・アウトするか、頭の中はそればっかりです。

思い出したように、スタート前にショップで購入したサロメチールスプレーをかけまくります。
そして、近くの草むらに横になることに。
両脚をさすったり、太ももを叩いたり‥‥を10分位繰り返したでしょうか。
こういうときに限って自転車で巡回しているレスキューの方が誰も通過しない(笑)

そうこうしているうちに、なんとなく「もうチョット走れそう。。。」な気がして身体を起こすと、どことなく右脚が復活の兆し。

ここまで来たら、あとは勢いしかありません。
左手にはめたガーミンの腕時計と各関門の閉門時間をにらめっこ。

kmあたり何分で走れば、関門通過になるのか頭の中はそればっかです。

練習のときは10km〜12kmは走れていたのですが本大会で25kmを過ぎると1kmという距離が倍以上に長く感じます。
ましてや脚を引きづりながらですからなおのこと。特に富士五湖の一つである西湖を10kmほど周回するのですが、行けども行けども終りが見えない感じでした。

先ほど脚が攣った上り坂を今度は一気に下っていきます。ここでラスト7km。残す関門はあと2つ。
この時点で右脚プラス左脚も赤ランプが点灯です。(笑)
いつもなら、軽く流せるくらいの距離なのですがエンジン付きの乗り物が恋しくてなりません。

と、その時でした。私の目の前に「聴覚障害者」というベストを着たランナーとその方を伴走するランナーに出会いました。
(ハンディを持った方でもここまで頑張っている。。。)と思うと自分が今、マラソンをリタイヤしたくてしょうがない気持ちが情けなくなりました。

後ろからそのランナーに駆け寄り、ポンと肩をたたいて「お互い頑張ろ!」と声をかけて抜き去った私。
向こうは突然のことで一瞬ビクっとしてましたが、伴走のランナーの方が私に会釈をされていました。

そのままカッコよく抜き去りたかったのですが、両脚を引きずってる私。その方々に逆に抜かされてしまいました(笑)
(カッコ悪〜)

そんなことで、なんとか制限時間5分前にゴール。首の皮一枚繋がりました。

何よりも嬉しいのが完走メダル。今年のは一段とステキ。これを首にかけて頂いただけで42.195km走った脚の痛みが報われます。

それにしてもこの大会。こんな動画も提供してくれてます。(スゴイですね〜)

そんなことで、先月から始めた「富士山マラソンの順位を当てよう企画」も大盛り上がり。
こんなにたくさんの応援はがきを頂きました。

さて、気になる順位は????

近日中に公式順位が発表され郵送されるようです。
あたったお客様には当店の年間無料飲食パス
お楽しみにしてくださいね。

おまけに完走記念の「サイン会」も開催しようかな。
えっ。要らない?
調子にのるなって?

失礼しました。。。。。。。。

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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