私はこのかた、パソコンといえばMacしか使ったことがない。
使ったことがないというと偉そうに聞こえるかもしれませんが、正確にはWindows PCは使えないといった方が正しいかもしれません(笑)
最初のMacであるPower Macintosh 6100/66を使い出してから、かれこれ20年以上経ちます。
▼Apple Power Macintosh 6100シリーズ
大ヒットしたiMacの前から使っており、今まで何台買い替えてきたことか。
▼アップルが起死回生したiMac
そんな折、昨年末まで使っていたMacPro2011がいまいち元気がなくなり、買い換えを検討していたところにMac mini(2018)が発売されました。
今までだったらMac miniは価格は手頃だけれどスペック的には不十分。なんとなくファミリーユースという印象があり、メールチェックやネットサーフィン、ワード、エクセルくらいだったなんとか。という仕様でありましたが、今回発売のMac mini(2018)はMac min Pro(?)といっても過言ではないくらい盛々のスッペク。
「その進化はミニじゃない。」というキャッチが似合うくらいのモデルチェンジを果たしたわけです。
早速購入したわけでありますが、1台目は買ってすぐに初期不良で返品交換。やはり出たばかりの商品なので、最初のロットはこんなことがありがちです。
で、交換後、2台目を操作していたのですがアプリによっては何となくモッサリ感が。
もしやと思ったのは、グラフィックボードのスペックが少々非力なこと。
通常グラフィックボードと言うと動画の編集やゲームなどの画像出力には有効ですが私は動画の編集もゲームも一切いたしません。
主たる業務が Adobe の Illustrator というものを使用致します。
これを使ってチラシの作成やニュースレター、毎日の日替わりメニューなどを作成いたします。
このグラフィックボード。通常はパソコン本体に内臓が主流なのですが最近では外付けハードディスクのようにこのグラフィックボードも外付けなるのものが出て参りました。
APPLE storeでも販売しており、特にAppleのノート製品に付けることを推奨しています。
ということは今回購入したMacminiでもかなりの恩恵を受けそうです。
Apple の公式ホームページでも販売されてるように外付けのグラフィックボードがあると非常にサクサク感が期待できそう。
▼サイトを見ると Blackmagic e-gpu こちらです。
金額を見ると税込み10万円弱(おおッ!)
決して安くはありませんが業務効率を計って時間が短縮になるのであれば買って損はないはず。(この辺は買う理由を後付けしております。)
ベンチマークテストも私の背中をポンッと叩いてくれます(笑)
そして、この類いの記事をネットで検索。
すると、sin-space かずやんさんのページを発見!
記事を拝見すると期待感が高まります。
そこで思い切って購入することに。(笑)
Blackmagicにはproもありますがこちらの方は売り切れ。
入荷の目処が立っていないし、値段も1.5倍。
ここまでのスペックは私には必要ないと思い、通常のBlackmagicを購入。
そこでようやく到着いたしました。
このような感じで思っていたよりも結構な大きさです。
上から見るとこんな感じです。
付属品ってとしてついているのは Thunderbolt 3ケーブルのみ、これをMac mini本体につなげます。
デュアルモニターとして2台のモニターを繋いでおりますので、今までMac mini 本体に繋いであったモニター①のHDMI ケーブル、それからモニター②のHDMIケーブルからapple純正USB-C Digital AV Multiportアダプタに変換し、そのまま egpu 本体のThunderboltにつなげます。
これでデュアルモニターとして活用できると思い、はやる気を抑えて電源を入れました。
「あれっ?」
映らない。
全く映りません。
差し込みをすべて確認をしましたがこれで間違いないはず。
しかし映らない。電源ランプは信号が来てないことを表してます。
そこで、購入元のAppleへ直電。
電話口の担当者に相談してもかなりレアなケースなようで電話口の担当者は要領を得ません。
担当者も二人目のスペシャリストに替わるのですがその方もわからない。
しばし待って頂きたい。。。。とのことで受話器を置き、1時間後にようやく電話がありました。
そこで原因が判明。
問題はFileVaultの設定が原因のようです。
電話口より、これをいったん解除することを試して欲しいというもの。
手順は以下の通りです。
1.Mac mini本体にモニタ①からきたHDMIケーブルをHDMIポートに挿します。
2.同じくMac mini本体にモニタ②からきたHDMIケーブルをapple純正USB-C Digital AV Multiportアダプタに変換し、Thunderbolt(usb-c)ポートに挿します。
3.通常通り電源を入れます。これで今までの状態で電源が入りモニターに表示されます。
4.BlackmagicとMac mini本体をThunderbolt3ケーブルで繋ぎます。
5.Blackmagicの電源を入れます。(この段階ではBlackmagicは電源ケーブルとThunderbolt3ケーブルしか挿さっていません)
6.その状態で、Mac mini本体に挿さっているモニタ①からきたHDMIケーブルを抜きBlackmagicのHDMIポートに差し込みます。(おおッ!この時点でモニタ①が映るようになりました。)
7.同様にMac mini本体に挿さっているapple純正USB-C Digital AV MultiportアダプタをBlackmagicのThunderbolt(usb-c)ポートに挿します。(今度はモニタ②が映るようになりました。)
これで、あれだけ四苦八苦して繋がらなかった画像が映るようになりました
そしてここでFileVaultの設定を変えます。
8.システム環境設定から「セキュリティーとプライバシー」を選び、FileVaultをオフにします。
鍵がかかっているので自身のパスワードで開けてください。
このファイルボルトを通常はオンになっているのですがオフに変えます。
オフにしても Mac mini 本体の設定が完全に変わるまで30分から1時間かかるとのこと
この状態にしてしばし様子を見ます。
で、その後再起動をかけるとどうでしょう。
今まであれだけ電源を入れても映らなかったモニターが Blackmagic経由で映るではありませんか!
ここからがこのBlackmagicの真骨頂。
あえてベンチマークテストはしておりませんが体感的な速度で言いますとイラストレーターの立ち上がりも早いし、同ソフトでの制作物も爆速!!となりました。
ましてやモニター二つを使っておりますので今まで以上の効率化が図れます。
が、ただ一つだけ難点があります。
これは現在 Appleにも宿題を出し、回答待ちとなっておりますが電源を入れてからの立ち上がりがめちゃめちゃ遅い。
立ち上がってしまえば何に関しても早く処理はしてくれるのですが、立ち上がりだけに関して言えば、一昔前のハードディスクが起動したような状況に逆戻りしております。SSDの立ち上がり速度が普通となった今ではかなり遅く感じます。
この辺はApple がファームアップで改善してくれるのを待つこととします。
このe-GPU(Blackmagic)と MacBook Pro の接続はよくブログ等の書き込みにあげられておりますが Mac mini 2018でかつデュアルモニターとの接続記事がほとんど無く、もし同様に接続をして映らない方がいらっしゃればと思い記述いたしました。
お役立てください。