「犬食文化」に驚愕!! 犬料理レストランのキッチンに日本人初潜入! in ハノイ

犬食文化(けんしょくぶんか)という言葉を皆さんご存知でしょうか?

私も中国や韓国で犬を食べるという話は聞いたことがあります。

まさかそれをベトナムで目の当たりにするとは思ってもみませんでした。

昨年末(2018.12月)、農水省のアテンドでハノイの市場を見学に来た時のこと。

皮を剥かれた犬が台の上に鎮座しているではありませんか。
ローストチキンならぬ、ローストドッグです。

さすがに画像に収めたもののあの時の衝撃は計り知れませんでした。

あれから3ヶ月。
まさか今回はその犬専門レストランに連れて行かれるとは。(汗)

アジアの諸国で犬を食べるという習慣はまだまだ色濃く残っているそうです。

弊社に勤務しているベトナム人の実習生たちも犬は「美味しい!」と太鼓判を押しております。

とはいえ、ハノイ市内では行政がその犬食に対して、お店を減らす方向で動いてるとか。

私も犬は好きですが食べるとなると…..。(犬はペットでしょ!という感しかありません。)

私が修行したフランス料理にも古典料理として犬料理も実在したそうです。

そんな話を今回のガイドさんに話したところ、「社長それでしたら、1回お店にご案内しましょうか?」ということになり、恐る恐るそのお店に行くことになったわけです。

案内されるがままに連れて行かれたお店がこちら。

私は読めませんがどうやら看板には「犬料理専門店」と書かれているらしいのです。

どういうわけか店の前には痩せ細った犬が繋がれています。(笑うに笑えません。)

そんなこんなんで店の中に入ると、ガイドさんが店員さんに何やら話をしてくれてます。

どうやら私が料理人の端くれだということをこちらのお店の料理長さんに伝えたらしいのです。

ならば厨房に入ってみてけと言わんばかりに私を手招きします。

で、本邦初公開!
たぶん日本のマスコミでもそうそう入ることのない犬料理の専門店のキッチンに潜入いたしました。

それがこちらの動画です。

何とも言えない臭いが漂います。

おまけに衛生という概念は全く皆無のようです。(笑)

ある意味カルチャーショック。

言葉も出ません。

一通り案内されたところで席に着きます。
お客さんもそこそこ入っております。

当然、私はメニューを一切読めないので全てガイドのグエンさんにお任せ。

お通しに豆を持ってきてくれました。
それに、犬料理と一緒に食べるハーブとタレも……..。

次いで、 かなり度数の高いアルコールも運ばれてきます。
犬料理にはとても会うとのこと。
(ただ、どう見ても水を入れてあったペットボトルにお酒を空け変えたような感じですが……笑)

お酒は飲めなくともとりあえず乾杯をいたします。

すると奥の方から出来上がった料理を持ってお母さんがやってまいりました。

聞けば、日本人はそう来ないとのこと。
(ですよね〜。好んで来られる方はそういらっしゃらないと思います。ハイ。)

そうこうしているうちに料理ができあがってまいりました。

じゃじゃーん。これが犬料理のフルセットです。

もも肉。

レバー。

それに先程の小腸でしょうか?

先ほど厨房に入った時の強烈な臭いがテーブルの上に漂っております。(笑)

それ以上に強烈な香りがするのがこのタレ。

ナンプラーを始め数種の調味料を混ぜたようなんですが インパクトパンチピンチを掛け合わせたような香りがいたします。(笑)

そんなことで、まずは「もも肉」から頂くことに………..。

手始めにガイドのグエンさんが食べ方の見本を見せてくれます。

肉を口に入れてからハーブを入れるのが通らしい。

「うまい、うまい!」としきりに言ってます。

私も彼を見習って、タレをしっかり付けて……。

口に入れたとこまではいいんですが………..。

顔の表情で、味は想像してください。

味をごまかすために、ハーブを口に入れようとしますが、、、、、

ここからは動画にてお楽しみください。

 

 

 

…………ということで私は一口入れただけでダウン。

犬には申し訳ありませんが食することはできませんでした。

私の目の前でグエンさんは美味しそうに食べています。

すごいですねベトナム国民は。

一応、最後はここの料理長とツーショット。

彼の顔がどことなく犬に似ているのは気のせいでしょうか?(失礼!)

結果、全く手をつけられない私を見て申し訳なさそうにグエンさんがこう言います。

グエンさん「社長、全然食べてないのでお腹空いているでしょう?」

私「もういいですよ。食欲がなくて……..。」

グエンさん「よかったら、近くに鳩とうなぎのお粥の美味しいお店があります。一緒に行きませんか?」

私「……………。(鳩とうなぎ???)」

口の中が犬の香りでグロッキー状態なのに、更にハトとうなぎの組み合わせ??

もう、この国と戦争しても絶対勝てないと確信し致しました。(笑)
あのアメリカに勝ったのも納得です!

前回のチュビロンといい、『生きる』ということはこういうことなんだ!!というベトナム国民のパワーを感じ、ただただ脱帽致しました。

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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