「改善」は海を越えて「KAIZEN」(カイゼン)となる。飲食店も取り入れるべし。

生産性を高めるためには、作業におけるムダを少しでも省かなくてはなりません。そのために業務の内容やプロセスなどを見直すことを「カイゼン」と呼びます。

海外でも「KAIZEN」として高い認知度を誇り、取り入れている企業も少なくありません。

この「KAIZEN」で有名なのがトヨタ自動車です。

海外の自動車メーカー幹部がトヨタの工場を見学した際、現場レベルで原因の究明や改善を行っている様子に驚愕したとの逸話もあります。

そんなことで今日の話しはお手伝い先のクライアント先のひとこま。

調理人さんが仕入れ管理や在庫管理をやったりやらなかったり。

忙しいときに売るべきものがないというまさに「機会損失」が続いておりました。

そこで、急遽白羽の矢が立ったのが70歳になる古株のパートさん。

キッチンのリーダーに選任されました。

抜擢されたこの方のアイデアは素晴らしく、固定費の削減や変動費の削減に尽力いただいております。

先日なんかは「このコロナでお客様が一気に少なくなったのにゴミの収集料金が毎月定額なのはおかしい!」と声を上げ、一気にごみ処理料が下がったそうな。

で、職人さんたちの発注忘れや在庫管理が始まり、日々冷蔵庫やバックヤードの点検が始まったとのこと。

……..おいおい、職人さんたち。料理作るだけが仕事じゃありませんよ。

そんな事も言いだしたくなりますが….。

しかしながら、70歳。

忙しい日が続くと、やはり肉体的にも精神的にもしんどくなりつつあるということで、自らチェックリストを考案。

下の画像にありますように曜日ごとに食材の残り数を報告してもらうようにしたとのこと。

これで歩く歩数が一気に減りました。

これも立派な「KAIZEN」。

手書きではありますがどうです、立派なものだと思います。

現状を変えようという考え方に私は心を打たれました。

現在こちら様では古い職人さん体質から脱却するべく内部を極秘裏に改革中。

職人さんに左右されないお店づくりを急ピッチで進めています。

そんなことを知ってか知らずか、職人さんたちはマイペース。

ほらほら、あなた達。狙われてますよ(笑)

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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