小さなお店の海外観光客対策。売上アップにどう結びつけるか?その③〜お好み寿司シート作成編

いよいよ、外国人のお客様対策シリーズも第3弾です。

第1弾で、WI-FIの告知のお話し。

第2弾ではお土産対策のお話し。

今日は……………………。

 

ある日の事。

ディナーータイムに2人の外国人がすしカウンターに座った。

他のテーブル席があるにもかかわらず、どうしてもすしカウンターに座りたいという。

 

聞けばオランダから日本に来て、自転車で北海道内を回っているらしい。(らしい………というのは私の語学力がそこまでなので、だいたいそんな感じだろうという意味です。)

で、ネタケースに入っている魚を矢次に質問してくる。外国人

「ワッツ、ディス?ワッツ、ディス?」

・まぐろ→→→→ツナ
・海老→→→→シュリンプ
・サーモン→→→→サーモン
・帆立→→→→スカロップ
上記のネタくらいは分かるのですがその日に限ってそれ以外のネタで私を責めたてる2人。(笑)

こうなったら奥の手だ!とばかりに、iphoneの翻訳アプリを使います。

うに、トビッコ、中トロ、勘八(かんぱち)などを翻訳するも、北海道の魚介である柳の舞(やなぎのまい)、北寄貝(ほっきがい)等の魚介はうまく変換されず、なんて伝えて良いのか、困り果ててしまいました。

最後はiphoneの画像を見せながら片言の英語で説明。

それでも、目の前で握りたての寿司を食べることが出来たとあって、喜んで帰られたご様子。

日を改めて、今度はシンガポールのご家族のお客様が同じようにカウンターに座って、ネタを指差しながらのご注文。

あ〜あ。学生時代もっと英語を勉強しておけば良かった………と思っても後の祭り。

そこで、これだけ外国のお客様からニーズがあるならば!と、プロにお願いし、しっかりとしたものを作ったのがこちら!「お好み寿司用英訳注文シート」

お好みメニュー

おお!我ながら気に入っておりました。

しかし、それからパッタリと外国のお客様がカウンターに座ることはなくなってしまったのです。

外国人のお客様が来なくなった?

いえいえ、毎年外国のお客様は増え続けています。

実は…………

寿司カウンターを外してしまったのです。(笑)

▼以前の寿司カウンターはこんな感じ。

寿司カウンター

▼現在は宅配料理のショールームと化してしまったのです。

ショールーム

なぜって?

昨今の人手不足と業務の効率化で寿司を握る場所をバックヤードである厨房に移転。
1人2役〜3役。寿司を握る傍ら、天ぷらなどの揚げ物や焼き物調理をするようになりました。

よって、せっかく作った「お好み寿司用英訳注文シート」が宙に浮いてしまうことに………。

結局外国のお客様は寿司カウンターがあるから、ライブでお寿司を注文したかったのであって、紙に書く→ホール係に渡す→厨房で作る→ホール係がお客様にお渡しする。という通常の流れではニーズが全くない事が分かりました。

なかなかお客様のニーズをくめないダメ社長です。(笑)すし

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この記事を書いた人

鈴木 賢司

昭和41年生まれ。地元高校を卒業し札幌東京へフレンチを志し修行。

家業である実家の飲食店に帰って20数年。気がつけば社長でした(笑)

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