最近は海外に行くたびにご当地の理髪店に行くのが習慣となっています。
よく言われるのが、「その国の物価は床屋が基準になる。」とのこと。
ある意味、床屋さんがその国、その街の経済の縮図と言えそうですね。
今回もアメリカ視察で立ち寄ったニューオリンズで行ったのが地元で人気の床屋さん、Rooster Club(ルースタークラブ)
なんでも予約がなかなか取れない店だとか…。(現地在住者談)
今日チャレンジする怖いもの知らずは私を含め3人の社長。(笑)
おしゃれな入り口を開けるとやはりニューオリンズらしくジャズが流れておりました。
受付のお姉さんがあらかじめインターネットで予約した我々の名前をつけると、ようこそと言わんばかりの満面の笑みで迎えてくれました。
店内の調度品はおしゃれな内装に伴ってセンスのいい小物が置いております。絵もステキ。
ところが噂では予約が絶えなく、我々の予約を取ることも精一杯と現地の知人が話はしていたのですがお客は私達以外におりません。(笑)
これってお客さんがいないんじゃなくて、「切り手」が少ないんじゃない????
などと、一抹の不安を思いながらトップバッターであるK社長がまずはチャレンジ。
我々を担当してくれるのはジョニー。
50年代のリーゼントスタイルで我々を担当してくれます。
K社長はブラッドピットの画像を忍ばせ、これと同じカットにしてくれとジョニーに申しました。
我々が英語を話せないのを知っているので、「OK」と言って、ニヤリと笑いながらジョニーはハサミを取り出します。
髪を全て逆立たせカットしてきます。
所要時間30分少々でしょうか…。(早っ!)
一丁上がり!!っていう感じで、まずはトップバッターのK社長が終了します。
ブラッドピットに似てるか否かはみなさんご判断ください。
続いてが私。
カットスタイルはすべてジョニーに託すことにしました。どんな髪型に仕上がるか楽しみです。
ベトナムの青空床屋でそしてタイでのドリフのような床屋ではそこそこ安くて上手でしたが、今日のカットは40ドル。日本円で5千円弱というところ。それも顔そりなしのカットのみでです。
わたしがいつも行く床屋さんは顔そりまでやっていただいて、4千円そこそこなのでまぁ、良い金額です。
で、カット開始。
と、ここで気がついたのですが….。
通常、日本の床屋さんでは椅子の周りを切り手である理髪師が前へ回ったり、後ろへ周ったり、左右へと動きまがらカットしていきますが、このアメリカの床屋さんは私の座ってる椅子を「ろくろ」のように回しながらカットしていきます(笑)
目が回るというほどではないのですがそこそこ回しながら切っていくので切り手の人はほとんど場所を変えずに行くわけです。
国が変われば文化も変わる。なかなか面白いですね。
そうこうしてるうちに出来上がりました。私も30分少々でしょうか、こんな感じに。
最後は満を持してY社長の登場。
最初の二人の社長とは違いこの社長、ガンガン日本語で話しかけていきます。
英語で問いかけられても答えは日本語。さすがです。(笑)
海外に出ると英語の出来ない日本人は黙ってしまいがちですが、こちらの社長のように臆することなく、日本語でも相手がわかろうがわかるまいが(?)日本語で話ができるということは素晴らしいです。
ということであっという間の30分が経ち、こんな感じに。
時間の関係で顔そりはできませんでしたが、皆さんお互いがお互いの顔を見ながらゲラゲラ笑ってこの床屋さんを後にしました。
ナイフフォーク文化の床屋さんに初めて入りましたが、やはり箸を持つ民族の床屋さんの方が器用でしょうか。
ただ上手、ヘタよりもあくまでも思い出。
通常の旅行ではありえない、「旅」ならではの時間の使い方を楽しんだ次第です。
■Rooster Club
住所 925 Common St. Suite B, New Orleans LA 70112
TEL 504.603.2435
営業時間 月曜〜金曜: 9a-7p 土曜: 9a-6p 日曜: 11a-5p